■WRMのまとめ1: 領域を1要素■
ここまでの内容をマスターすると、有限要素法の基礎を理解したとこになります。この後は、領域を分割した場合の、近似式と重み関数の作り方と、有限要素法の2-3次元への応用です。勿論、この先には、難問が有りますが、ここまでの内容を理解していれば、スムースに勉強を進められます。先へ進む前に、いままで勉強した事柄をまとめてみましょう。つまり、領域を1要素で表した場合です。
WRMの手順
微分方程式に適した近似式を導く(自由度1の場合)。ここでは、関数φ0が両境界でDirichlet型境界条件を与えているケースを取り上げた。 | |
近似式の中に含まれる未知数の数だけ重み関数をGalerkin法で作る。上の近似式の場合、重み関数はφ1になる。 | |
解析したい微分方程式を L(u)+....=0の形にする。 | |
L(近似式)+....=R(u)とおく。 | |
近似式の中に含まれる未知数(Unknown)の数だけの積分式を導く。 | |
2階微分項は、部分積分で、境界積分と1階微分の領域積分に分離する。 | |
積分式(有限要素式)を導く。 | |
上の式を計算し、未知数(a1)を求める。 | |
近似式にa1を代入し、u(x)を計算する。 |
近似式の条件
重み関数(φ1(x))の条件
ここでは、Dirichlet型境界条件を近似式に埋め込む方法のWRM法を勉強しました。しかし、実際の場合を考えると、どの様な境界条件になるかは不明です。ですから、プログラムミングでは、どちらの境界条件でも対応できるようにします。つまり、Neumann型も扱える様にしておきます。
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